2012年5月3日木曜日

この間、海外の女子プロのマッチプレー(チーム)を見ていて、パターの距離の短い...

この間、海外の女子プロのマッチプレー(チーム)を見ていて、パターの距離の短いチームが距離の長いチームに、ルールどおり先に打つようにこだわっていいましたが、

位置関係からラインを踏む(マーカーに足がかかるということです。揚げ足をとらないでください。)ことになってしまいました。ラインを故意に踏んで状態を変えると違反なので、ラインを跨いでパットをして、はずしました。プロとしては、こんな場面で先に打つように要求すること自体みっともないと思いますが、ルール上、どうなのでしょうか?このような場合にはラインを踏んでもいいのでしょうか?

ちなみに、解説者は、このような場合にはラインを踏んでもいいのではないか?と言っていました。

以下のHPでは故意に踏んで芝生が沈んでしまうと違反だそうです。ルール上も問題なのでは?

http://www.mamejiten.com/golf/diary/R/012.htm







踏んでもよいです。下記(30-3b/1)回答の最後から3行目。



30-3b/1 フォアボール・マッチで、パートナー(または相手)のパットの線上に立つことになる場合



質問: フォアボール・マッチで、プレーヤーAとBはパートナーであった。状況はAの球が他のどの球よりもホールに近く、そしてBがプレーする順番であった。そこでA・B組はAがBより先にパットすることに決めた(規則30-3b)。ところが、そのようにすればAはBのパットの線(または、相手のパットの線)上に立つことになった。この場合、どのように裁定すべきか。

回答: たとえプレーヤーBのパットの線上に立つことになっても、プレーヤーAが先にパットすることは認められる。規則30-3bはパットの線に触れることを禁止している規則16-1aに優先する。

また、Aはたとえ相手のパットの線上に立つことになっても、先にパットすることが認められる。しかしながら、このような場合にAが先にパットすることをA・B組として放棄したとしても、それはA・B組によるスポーツマンらしいジェスチャーとして許されよう。

http://www.jga.or.jp/jga/html/rules/decisions/rule30/IT30_10.html#3...









また、ホームページも間違いありません。



1-2/1 相手(または同伴競技者)が、故意にパットの線を踏む

質問: 相手(または同伴競技者)がプレーヤーのパットの線を改善しようとしたり(例えば、毛羽だった芝を押しつけるなどして)、パットの線を傷つけようとして(例えば、スパイクマークを作るなどして)故意にプレーヤーのパットの線を踏みつけた。この場合、どのように裁定すべきか。



回答: どちらの場合も、相手(または同伴競技者)は規則1-2に違反している。委員会が競技失格の罰を課すことにした場合を除き、罰はマッチプレーではそのホールの負け、ストロークプレーでは2打の罰(規則1-2の罰打の規定参照)。

ストロークプレーでは、パットの線が傷つけられていれば、競技者は、公正の理念(規則1-4)にしたがって、パットの線を元の状態に修復することができる。ライとパットの線については、プレーヤーは自分の球が止まった時点の状態でプレーする権利がある。パットの線の修復は誰が行ってもよい。

http://www.jga.or.jp/jga/html/rules/decisions/rule01/IT01_4.html#1-...





16-1a/13 相手や同伴競技者(またはそのキャディー)が偶々プレーヤーのパットの線を傷つける

質問: 相手や同伴競技者(またはそのキャディー)が偶々プレーヤーのパットの線を踏んで傷つけた場合は、どのように裁定すべきか。

回答: 罰はない。規則1-2はこの場合には適用されない。

公正の理念(規則1-4)に従って、プレーヤーはパットの線を元の状態に修復してもらうことができる。ライとパットの線については、プレーヤーは、自分の球が止まった時点の状態でプレーすることが認められている。パットの線は誰が修復しても構わない。

パットの線を修復することが不可能な場合は、プレーヤーが委員会に救済を認めるように求めても妥当と言えるだろう。損傷がひどい場合には、委員会はその区域を修理地と宣言することができる。その場合、競技者は規則25-1b(iii)に基づいて救済を受けることができる。

http://www.jga.or.jp/jga/html/rules/decisions/rule16/IT16_4.html#16...







つまり、相手のパットの線を踏んではいけないという規則(16-1a)よりも、順番通りプレイする(規則30-3b)は優先されるということですね。

当然、もし打った後に、パットの線が傷つけられていた場合は、公正の理念に従って誰にも罰はなく、修復することが可能です。



競技委員を呼べば良かったのに……、もったいないですね。



そりゃホールに近いほうのチームは、ラインを見せてもらいたいですからね。先に打てっていうでしょう。

ホールから遠かったチームがルールに疎く、しかも競技委員を呼ばなかったのが悪いですね。



まぁ、マッチプレーはみんな慣れていないから、プロでも浮足立つのかもしれませんね。








状況を実際に見ていない回答になります。ご質問の文面で推測した回答ですのでご了承ください。



マッチプレーはストロークプレーとルールが違います。

このケースで適用されそうなのは「打順」だと思います。

マッチプレーでは打順を間違った際、間違えられた側は「やり直し」を要求することができます。(ペナルティはありません)

したがって、原則的にマッチプレーでは「お先パット」はしないことになっています。



>パターの距離の短いチームが距離の長いチームに、ルールどおり先に打つようにこだわっていいました



これは上記の原則に基づいたものだと思います。「みっともないこと」ではありません。お先してホールアウトしても対戦者からやり直しを求められるので、お先は意味がないことになります。



マッチプレーの経験上、先に打つ方が後に打つ方のラインを踏んでしまうという状況が想像できないのですが、

ラインを踏んだことに関する紛議はURL通りの処置でいいと思います。

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